さすが師走。
無職の私もなんだか忙しくて外出することも多く、大掃除も年賀状書きにも着手できていません。
昨日は、元同僚を偲ぶ会がありました。
在職中に同じ職場で働いた同僚ですが、特別親しい付き合いをしたことはありませんでした。
ほぼ同時期に退職し、OB会で時々顔を合わせるようになり、ご家族のことや趣味、病気のことなどプライベートな話しをするようになりました。
夏前にイベントでお会いしたのが最後でしたが、その時には涼しくなったらまたお会いしましょうと別れました。
ようやく涼しくなって再開したイベントに姿はなく、ご用事でもあったのかと思っていましたが、先月のイベントで数日前にお亡くなりになったことを知りました。
7月にはご同期たちと一緒に登山もするほどお元気だったのに9月に入って体調が悪くなり入院。
退院したものの11月にご自宅でお亡くなりになったそうです。
享年68歳。
退職してまだ3年しか経っていないのに早過ぎます。
それも退職後に病気になられ、闘病生活を送ってお元気になられたと聞いていたのに。
私は退職前、最後の職場で一緒だったというご縁しかありませんが、ご同期や懇意にされていた有志が家族葬のためお別れができなかったので偲ぶ会を開かれ、私にも声をかけて下さったので参加させていただきました。
最近めっきり増えた家族葬。
私は93歳の母を家族葬で見送りましたが、家族葬にしようと思ったわけではなく、母の友人は皆さん既に亡くなられ、家族、親族だけでの葬儀となりました。
まだ60代、お付き合いが続いていた仲間、多くの友人は故人とお別れの機会がなかったことを残念に思っているようでした。
ご本人やご家族のご意向があるので難しいですね。
偲ぶ会で久々に顔を合わせたメンバーも多く、時々話しが脱線しながらも、故人を偲んで4時間話しが尽きませんでした。
同じ世代が集まれば健康のこと、お金のこと大体話題は決まっていますが、ちょっと羨ましかったこと。
アメリカに赴任したことのある数人は、もれなくアメリカの年金を受給しているそうです。
赴任中、年金は会社が全額支払っていたのに受け取りは個人。
赴任していた期間にもよりますが、ドル建なので円安の今は月10万円くらいもらっている人もいてびっくり。
国民年金の満額より多いじゃないですか。
イギリスとフランスに赴任経験のある人も、アメリカほどではないけれど、同じく年金を受給しているらしい。
一方、中国や東南アジア諸国への赴任経験者は何もなし。
辞令1枚で彼の地に赴き、その行き先によって退職後にこのような違いがあるとはね。
今はそのような制度はなくなっているそうですが、良い時代だったんですね。
それはさておき、亡くなった同僚を思うと、自分もいつ何があるかわからない歳なのだということを実感します。
行きたい所、やりたいこと、先送りせず思いたったら実行しなくてはと思います。
昨日集まった人たちとの会話で少し心配になったこと。
私たち夫婦は遺言書を法務局に預けていますが、どちらかが先に逝った時に執行する前提です。
病気ではなく、旅行中に2人とも事故死した場合はどうするの?と、聞かれ
はて、どうする?
子どもがいない私たちの後始末、それも突然。
まさか高齢の父に頼むわけにもいかないし、そろそろ甥っ子たちか、死後事務委任契約とやらを検討しておかなくてはいけないかしら。
故人を偲びつつも、自分に訪れることを思い慄いた日となりました。
『いつかきっと』と夢想していた若かりし頃、こんな日が来るとは考えてもみませんでした。