京王新線「初台駅」中央口と直結する新国立劇場に初めて行ってきました。

『新国立劇場は、オペラ、バレエ、ダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場です。』だそうです。
1997年に開場してすでに30年近く経っていますが、私は初めての訪問でした。

今回の目的は中劇場での歌舞伎観劇。



《歌舞伎名作入門》仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)二幕三場
二段目 桃井館力弥使者の場
同 松切りの場
九段目 山科閑居の場
「赤穂浪士の討入り」を題材とした全十一段の大作で、今回はその中の二段目九段目が演目でした。
仇討ちを志す四十七士の場面はありませんが、それを取り巻く物語でした。
幕が開く前に案内役として「口上人形」が登場します。
裃をつけた人形が、『とざい、とーざーい』と声高らかにご挨拶。
今回上演されない場面も含めた物語の背景や人物関係、注目ポイントを語ってくれます。
人形が幕の中に引っ込み、いよいよ幕が上がります。
私はこれに加えてイヤホンガイドも利用しましたが、これの助けがないと語りが多いので、なかなか難しかったです。
今回は席が素晴らしく、それに感動しました。
歌舞伎座とは違い劇場に花道はありませんが、この歌舞伎上演に合わせてミニサイズの花道が造られ、たった4席しかない『花道正面席』の1列後ろの席だったので、花道から役者さんが登場すると視線が合うのではないかと思うほど間近で観ることができました。

私の座席から見た花道

ピンク色の4席が花道正面席
舞台までも近く、お着物の衣擦れの音や、足袋で畳の上を歩く音まで聞こえました。
一幕目の花道は畳敷で、休憩の間にそれを剥がして、白い布に張り替えている様子を興味深く見ていたのですが、幕が上がってその意味がわかります。
雪道だったのです。
ただの白い布でしたが、そこを歩く役者さんの履き物に雪がついていて、そんな細部から雪道に見えてしまうのですからすごいです。
それよりも何よりも役者さんって素晴らしいです。
舞台から近い席だったので、目線や仕草一つ一つ、指の先まで演じていらっしゃるのが私にもわかる。
今回の観劇は元会社OB会主催のイベントだったので、1等席12,000円を約半額でみることができました。
ありがたい。
レストランの窓から夕日が沈んでいく景色が素晴らしかった
観劇の後は新国立劇場のお隣にあるオペラシティ53階にあるレストランで懇親会。
元OB会と言っても世代も元職場もまちまちで初めましての方々が多いのですが、歌舞伎の感想やら、昔話しやらで賑やかな宴席となりました。
