何歳になっても初めての経験ってあるものです。
今までこんなことに遭遇しなかったことが幸運だったのか?
もう2度とごめんですが、何かと記憶が薄れていくお年頃、今回の経験は多少盛りながら思い出として残るに違いありません。
涼しくなってきたから温泉にでも行こうと夫がいうので、別府鉄輪(かんなわ)温泉に行くことになり、昨日の朝は羽田空港から朝6時台の飛行機で張り切って福岡入り。
大分空港からの方が近いのですが、便数も多く、博多で寄りたいお店もあったので福岡空港から行くことにしていました。
雨予報でしたが、福岡到着後も雨に降られることなく、博多発14時のソニックに乗ろうと駅に着いたら改札口付近に黒山の人だかり。
何何何?
雷雨の影響で運行見合わせ中ですと。
掲示板には乗車予定の列車の表示なし。
かろうじて改札口の駅員さんに聞いたら、運行見合わせになるかどうかもわからないそうです。
多分そうでしょうね。
お天気のことですから。
で、結局運休となりました。

1時間後の電車に変更しようとネット上で試みると、指定席特急券なので自由席には変更可。
それって通常の取り扱いですよね。
私の都合ではなく、お天気とは言え運行しないのだから元々の運賃で指定席に変更できるはず。
せっかくネットで早期割引で購入したのですから。
係の方に確認したら、みどりの窓口で変更してくださるとのことですが、長蛇の烈。

並んでいる間に座席がうまってしまうかもしれないので、夫が列に並び私は自動券売機で新規購入。
ようやく辿り着いた窓口でカクカクシカジカと説明したら、新規購入した券を全額払い戻しの上、元々予約していたチケットを変更してくださいました。
ですが、その電車も運休、その次も…
その間、もし運行しなかった場合を考えて高速バスも予約。
結局は110円の手数料で払い戻しましたけど。
なんだかんだ忙しなかった。
これがダメならバスにしようと思っていた列車が運行再開。

17:20発のソニック43号は約10分の遅れで博多駅を出発。
やれやれ。
出発したのはいいのですが、急遽車両が変更になったらしく、私の座席がない〜。

ソニックの座席はミッキーのようで可愛いのですが、ワクワクする心のゆとりなし
そんな指定座席がない難民が右往左往。
車内アナウンスで、何番の方は何号車の何番に移動とか案内するのですが、聞き取れなかったり、メモれなかったりした方を車掌さんが汗拭きながら案内してました。
私は夫と違う車両に移動しましたよ。
紙の切符が多いとこういうことになるのですね。
ダイヤも乗客数も飛行機とは比べものにならないくらい多いのですから、ひとたびイレギュラーが発生すると人海戦術には限界がありますね。
それでも運行しただけマシ。
もし電車もバスも運行しなかったら最終の飛行機で東京に帰ろうと思っていたのですから。
めでたしめでたし、のはずが最後のダメ押し。
宿泊予定のお宿には状況をお伝えし、遅くなることと18時発のバスも運行しなかったら申し訳ないけれど、キャンセルさせていただきたいことをお伝えしてありました。
電車が遅れてようやく出発したら、お宿から電話があり、フロントが21時までなので過ぎるようなら宿泊をお断りしたいと…
嘘でしょー、聞いてないですけど。
ホテルに泊まることが多いので、フロント終了時間があるなんて考えたこともありませんでした。
小さな湯治宿ですが、そんなことってありますか?
とりあえず電車に乗ってしまったので、何時頃到着しそうかはJRに確認してもらうようにお願いしました。
あー踏んだり蹴ったり。
割と旅行する方だと思いますが、この歳でこんな経験をすることになるとはトホホです。
で、結局どうなった?
お宿もフロントの終了時間を30分延長すると努力をしてくださいましたが、小倉の手前で止まったまま見込み立たず、どう考えても無理。
お宿に残念ながら宿泊を諦めることをお伝えしましたが、キャンセル料については改めて連絡するって。
嘘でしょー。
私の都合じゃないんですけど。
もちろんお宿の都合でもないですが。
こういう時、怒鳴り散らしたりしたら逆効果。
かつて宿泊したことがあり、5年ぶりの訪問を楽しみにしていたのに残念なこと。
それ以前には亡くなった母がいつも思い出話しをしていたことなどなどを語り、いつかまた訪ねたいことをお伝えしておきました。
結局宿の上の方と相談され、キャンセル料はかからないことになりました。
小さなお宿で週末2泊のキャンセルは痛手だと思いますが、当方といたしましてもここは譲れません。
それは一件落着ですが、博多に引き返しても羽田行きの便には間に合わない。
ということで、鉄輪温泉ではなく別府のホテルを探しました。
当日の夜、それも土曜日に空いてるのか?
それでもネット上で空室ありのホテルをみつけましたが、何かの間違いでは困るので電話で確認したらネットで予約完了できれば大丈夫とのこと。
取れました!
ありがたや。
やっと別府駅に到着し、2時間以上遅延したので特急料金を払い戻してもらい、暗い道をホテルに向かいます。
駅から近くのそのホテルでチェックインしょうとしたら、フロントスタッフの方が確認して参りますと奥に引っ込みベテランスタッフにチェンジ。
今度は何?
ツインルームでご予約いただいたのですが、本日空きがなく…
もう、何それ?
しばらく待ったのち、ツインルームではなく4ベッドの部屋に変更させていただきたい。
もちろん料金そのまま。
もう、泊まれればなんでもいいです〜
ようやくチェックインしてお部屋に入ったのは22時過ぎ。
いつもなら寝てますから。
それにしても散々な1日で、インバウンドの旅行客もみどりの窓口に大勢並んでいらっしゃいましたが、海外でこんな目に遭ったら私は対応できるのか?
乗客は声を荒げることなく粛々と列に並び、みどりの窓口の若い係員の方々はいつ途切れるともしれない列に辟易とする様子も見せず丁寧に対応し続ける。

一夜明け、こんなことがなければ宿泊することもなかったであろうホテルの部屋からの景色はなかなか素晴らしいものでした。

別府湾も望めます。
温泉も良いお湯でした。
今回の教訓は、
飛行機の運行状況だけでなく、地上交通機関の運行状況にも気をつけよう!
当たり前。
大雨で土砂崩れがあったり、川が氾濫して被害があったことはニュースで知っているのに、自分とは無縁なことと無意識に思っていたってことですね。
申し訳ない。
今回のバタバタで夫がしたことは、荷物持ちと私の代わりに列に並んだことくらい。
いつものことですけどね。
温泉旅行の言い出しっぺはアナタ!
