退職後1回だけ確定申告時期に税務署でアルバイトをしたのを除けば、アルバイトをしたのはもう50年近く前のこと・・(←遠い目)
高校を卒業してから就職するまでの間に、ごく短期間のバイトを4回ばかり。
それでもそれぞれに思い出はあるものです。
ケーキ屋さん
地元に今でもある老舗洋菓子店のバイトは販売を担当するのかと思いきや、併設の工房でパティシェのアシスタントのアシスタント。
それでも、大きなボールに入っているものを大きな泡だて器で混ぜたりさせてもらいました。
高校卒業直後の女子が珍しかったのか、職人さんたちにチヤホヤされてましたね。
慣れてきて、ババロアを一人で作ってみたいとかバイトの分際でとんでもないことを言いだしたのにやらせてくれましたっけ。
その結果、もちろん売り物になりませんでしたが、叱られることもクビになることもなく、ケーキと同様に甘々なバイト生活を遅らせてもらいました。
こんなことを書きながら、完全に世の中舐めてた自分が恥ずかしいです。
アパレル店員
駅ビルの中のミセス向けのアパレルショップで販売員をしましたが、そもそもバイトが必要?っていうくらい暇でした。
このバイトでノルマというものがあることを知り、社員の方々は結構大変そうでしたが、バイトなので私はそれほどプレッシャーも感じず楽しくお仕事。
お買い上げいただいた服の値札の下半分を切ってポケットに入れ、業務終了時に集計します。
あまりにも売上がない時には気の毒に思われたのか、私のポケットに社員さんが売り上げた値札をそっと入れてくださいました。
なぜ売れないのか?
お愛想が言えない子どもだったんですね。
どうかしら?と、フィッティングルームのお客様から聞かれたら、よくお似合いですとか答えればいいのに・・
少しきつくないですか?とか、正直に言っちゃう。
今ならもっと上手にできそうな気がしますけど。
お寿司屋さん
1階はカウンターで2階にお座敷があって、主に2階にお料理を運ぶのが仕事でした。
ある時、ちょっと強面のおじ様たちの宴会でお嬢と呼ばれ、まー座って一緒に飲もうとか言われましたが、まだ未成年なので無理なお話し。
ですが、店主がお酒は飲まなくていいから一緒に食事をいただきなさいと言うので、お仕事そっちのけでご馳走になりました。
その寿司店で食事をしたことがなかったのですが、茶碗蒸しが美味しかった記憶だけが残っています。
おじ様たちは見た目と違い、愉快な方々でした。
エレベーターガール

もちろんなんちゃってですが。
百貨店ではなく、大型スーパーでアルバイト募集があったのですが特に具体的な業務内容は示されておらず、短期間ですからバックヤードの仕事かな~なんて想像しながら面接に行ったら・・
そうだな~、エレベーターガールをやってもらおうと思いつきのように言われました。
5階建てのスーパーだし、それまでエレベーターガールなんていなかったのにですよ。
で、いきなり洋服売り場に連れていかれ、商品の赤いブレザーと紺色のスカートを試着させられ、スカーフもしておくかってことで白いブラウスにスカーフを巻いて一丁あがり。
私が勤務している時間帯だけのインスタントエレベーターガールです。
スーパーなのでお客様の方が売り場についてはよくご存じで、私はただご挨拶して階数を言われたらボタンを押し、ドアが開いたら「開」を押すだけ。
これでバイト代をいただけたので、最も楽ちんなバイトでした。
従業員食堂に制服もどき姿でいくと好奇の目で見られましたが、社員の方からおごってもらったり、なかなか楽しい思い出です。
忘れられないのは、エスカレーターもありますから基本的にエレベーターは大して利用されないのですが、ある時最上階で全員降りたと思いこみ、エレベーターの中で大声で歌なんかうたって、1階に着いたら私の後ろから一人のお客様が降りられました。
うっそー、5階で全員降りたんじゃなかったの?
なんちゃってエレベーターガールは乗降の確認もしておらず赤っ恥です。
春休みだけの短いアルバイトでしたが、そこで知り合った学生バイトさんたちとはしばらくお友達付き合いをしていました。
それぞれが就職して自然消滅してしまいましたが、今やもれなく前期高齢者。
どうしているでしょう。
そしてなんちゃってエレベーターガールの私がアルバイトを辞めてから、後任のエレベーターガールは現れませんでした。
ニーズ無しってことだと思いますが、思いつきでエレベーターガールを採用しちゃた人事のご担当の方はお咎めなかったのでしょうかしら。
今では『エレベーターガール』は日本橋高島屋で『ご案内係』として勤務されている以外は廃止され、見かけることはなくなったようです。
いずれにしても、私のアルバイトは何かの目的があって収入を得ようと思ったわけでもなく、アルバイトをしている友達も多く興味本位でやってみたという程度でした。
働いて収入を得ることはたいへんなことだという体験もせず、運試しと思って初めて応募した会社から内定をもらったのでそのまま就職。
その後も仕事を辞めたいと思ったこともなく40年勤め続け、ぬるーい人生を送ってきたように思います。
そのツケをこの後払わなければなるのではないかと、ちょっと恐ろしいです。
《夕ごはん》

『串くら』の焼き鳥弁当
私、このお弁当が大好きなのでございます。
雨で一日中家籠りしていたので、外出した夫が帰りがけに東京駅で買ってきてくれました。
写真には写っていませんが、皮とレバー串も食べました♪
