
いつかは、いつかはと思いながらもう時間切れになりそう。
遅ればせながら『DIE WITH ZERO』をブックオフで購入して読みました。
内容はレビューなどをみて想像していた通りです。

著者は若い時から老後に備えてお金を増やすことに執心し過ぎず、その時にしかできない体験に時間とお金を遣うことも投資であると述べています。
十分な老後資金を蓄えて、90歳になって富士山に初めて登ろうと思っても普通の人には無理というものです。
とても素晴らしい経験をすると、その時に楽しかったという記憶だけではなく、そこで得た知識や思い出は、友達に話したり一緒に旅した人と思い出話にふけったりと、その後の人生でも繰り返し再活用できます。
こうした原体験から新たに生まれる経験は、まさに記憶からの配当。
株式からの配当金は微々たるものでも、記憶の配当は無限大。
そのうち忘れちゃうかもしれませんが、アルツハイマーと診断された父は5分前に電話で話した内容はすぐ忘れますが、母や私たちと旅行した記憶はそれは鮮明です。
私たち夫婦の唯一共通する楽しみは旅行をすること。
既に老後に備える年代から、まさに老後に突入してしまった今、やりたいことはお早めにと思うと忙しいです。
今も夫は会社員を続けていますが、その終わりも近そうなので健康寿命、男性が72.57歳、女性が75.45歳を考えるとのんびりしていられません。
65歳からは年金での生活を基本とし、生活費とは別に75歳までレジャー費を別予算にしていますが、毎年オーバーしています。
来年からは年間予算ではなく、レジャー費の原資をできるだけ早くに使い切る作戦に変更しようと思います。
先送りにする時間的余裕はありませんから。
現に私は今肋骨を骨折しているし、いつどのような怪我や病気に見舞われるかもしれません。
できる時、行ける時に実行しておきたい。
今までもかなり旅行はしている方だと思いますが、またいつか行く時があるという気軽な気持ちでした。
これからは、ここに来るのはこれが最後だと心して楽しみ、記憶の配当を増やしたいものです。
差し当たって、来年3月までの旅行を計画しました。
相変わらず夫は行きたい先を言うだけで、プランニングは全て私ですが、面倒がらず投資だと思ってそれも含めて楽しみます。
いつの日か、夫とあの時見た夕日は綺麗だったね、あれは美味しかったね、な〜んて茶飲み話ができたら良い人生だったと思えるような気がします。
キリギリス生活で生活に困窮しなければの話ですが。
《お昼ごはん》

普段昼食は食べないことが多いのですが、夫の休日には当然のようにお昼はどうする?
夜は外食する予定だったので、夫がちゃんぽん麺を作りました。
木クラゲ多めがこだわりらしいです。
このラーメンどんぶり、私が子どものころから使っているので50年以上現役選手。
亡くなった母が料理を作れなくなるまで使っていたようなので、実家の片付けをした時に捨てることができず我が家に仲間入りしました。
特別なものではなく、商店街にあった瀬戸物屋さんで購入した記憶があります。
これを見ると子どものころの食卓、母が作った料理など様々なことが思い出され、これも記憶からの配当かもしれません。
出番は多くないと思いますが、大切に使い続けます。

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