
2026年1月ランカウイ。記事とはなんの関係もありません・・
今年94歳になった父。
軽い認知症はありますが、体はとても元気で5月には一緒にクルーズ旅行にも出かけました。
今はデイサービスに週5日通い、帰宅するとほぼ毎日「今日の報告」の電話をかけてきます。
話の内容は大体いつも同じ。
それでも「今日は楽しかった」と嬉しそうに話す父の声を聞くと、私もほっとします。
昨日はデイサービスの夏祭りだったそうです。
お揃いの法被を着て、父は太鼓を叩く係。
「子どもの頃の夏祭りを思い出した」と、本当に子どものように喜んでいました。
ところが、珍しく遅い時間にまた電話がありました。
「こんな時間に悪いんだけど、どうしても聞いてほしい話があって電話した。」
何事かとちょっとビビりながら、聞きますからどうぞ〜
「実は若い頃付き合っていたK代が亡くなったって連絡があって、色々思い出して眠れない」と。
父は当然私が知っていると思ったようで、「K代って知ってるよね」と言います。
「お父さんがお母さんと知り合う前に付き合っていた人を私が知るわけないでしょう。」
思わず笑ってしまいました。
K代さんは、父が東京へ出てくる前にお付き合いしていた女性だったそうです。
そこから始まったのは、80年前の青春物語。
一緒にお祭りへ行ったこと。
山登りをしたこと。
山小屋で同じ毛布にくるまって眠ったこと。
そして突然、「でも、お父さんは○ッチは一度もしなかった。」
……94歳の父が、娘にする話でしょうか。
思わず「そんなことまで報告しなくていいから!」と心の中で突っ込みました。
きっと父の頭の中では、若い頃の思い出が次々によみがえっていたのでしょう。
私はK代さんを存じ上げません。
だから何と父に言葉を掛ければいいのか少し考えて、
「きっとK代さん、お父さんにお別れを言いに来てくれたんじゃない?」
と言ってみました。
父は少し黙ってから、「そうか。きっとそうだな。」
電話の最後には、「話を聞いてもらって落ち着いた。これで眠れそうだ。」
と、いつもの父に戻っていました。
認知症になると新しい出来事はすぐ忘れてしまっても、昔の記憶は驚くほど鮮明に残っているんですね。
父も80年前の恋の思い出は細かく覚えているのに、昨日の朝にも私へ電話したことは忘れています。
そういえば私は父に聞いてみたことがあります。
「お母さんが亡くなって、どれくらいになると思う?」
父は少し考えて、「もう10年以上前になるかな。」と答えました。
おーいっ!今年の11月で5年ですけど。
母の記憶は少しずつ遠くなってしまったようですが、80年前の彼女の話を昨日のことのようにする。
認知症とは、本当に不思議な病気です。
父の話しを聞くくらいはお安いご用です。
威張らず、格好つけず、人の悪口も言わず、おしゃべりな父。
昨夜はまさか父の恋バナを聞くことになるとは思いませんでしたが、それもまた父らしい出来事でした。
どうかこれからも元気で、毎日を楽しく過ごしてほしい。
そして、また電話で笑わせてほしいと思った夜でした。
同居をしていないから電話で何度も同じ話を聞かされても、初めて聞いたように振る舞えますが、同じ屋根の下に暮らしていたらなかなかそうもいかないでしょうね。
たぶん。
《夕ごはん》

豚肉と茄子のニンニク炒め
小松菜とササミのマヨネーズ和え
トマト•オクラ•塩昆布のナムル
冷奴
ご飯
大量に入った茗荷の茎が残っていたので、茗荷味噌を作って冷奴に添えてみましたが、冷奴には合わないと夫。
あーそうですか・・
