海外旅行先でのトラブルはいろいろあったと思いますが、この歳になるまで犯罪に巻き込まれたのはこの一度だけ。
命を脅かすものではないのである意味幸せなことかもしれませんが。
もうずーっと昔、ガラケーが発売されたのが1999年のことらしいので、それより前の話しです。
会社の夏季休暇を利用して同期と2人で初めて訪れたニューヨークでのこと。
それなりに緊張しつつも地球の歩きかたを片手にニューヨークの街を楽しんでました。
ホテルに帰る前に近所にあったドラッグストアにマニキュアを買いに入りました。
昼間でしたが客は私たちくらい、あとは手持ち無沙汰風の店員さんが2−3人いるのみ。
マニキュアを選んでいる時に、なぜかその商品棚を私の肩越しに整理し始めた店員さんに、後にしてくれたらいいのにとは思っていました。
友人は店内で別の商品を見ていました。
そして、支払いのためにキャッシャーに行くと、私のショルダーバッグのファスナーが開いていたのですが、お店に入る前にまだドルが残っているかお財布を確認してバッグも閉めたはず。
そして、バッグの中のお財布が無い!
バッグの中にお財布があったのは一緒にいた友人も見ていたので、店内に落としたのではと自分たちが見て歩いた場所を確認するも発見できず。
落とし物はなかったか店員に確認しましたが、知らないと一言だけ。
バッグの構造上滑り落ちるなんてあり得ないんですけど。
疑うのは申し訳ないけれど、私たち以外に客はなく最も接近したのは商品棚を整理した店員だけ。
入り口にいた警備員さんにかくかくしかじか説明し、念のためその店員に確認してほしいと伝えましたがとりあってもらえず。
お財布の中の現金はわずかな金額でしたが、お財布は買ったばかりのブランド品。
当時はそんな物持ってたんですよ。
そしてクレジットカード。
とりあえずホテルに戻ってクレジットカード会社に連絡しましたが、当時は国際電話はバカ高かったのでコレクトコールで実家にかけて、連絡してもらったように記憶しています。
コレクトコールって今もあるんでしょうか・・
そして一番ショックだったお財布は、購入したクレジットカードの保険でカバーできるかもしれないので、紛失届の写しをもらっておくようにとのこと。
えーっ、警察行くの?
ホテルで紛失届を出せる警察署の場所を教えてもらってのこのこ行ってきました。
しかーし、そんなの絶対出てこないよ。
ドラッグストアの近くのゴミ箱にお財布だけ捨ててあるかもよ?
ってな感じでけんもほろろ。
見つけてほしいなんて思っていなくて、紛失届の写しをクレジット会社に提出するからとにかく書いてほしいと、拙い英語で伝えてなんとか作成してもらいました。
作成にあたってパスポート見せろっていうから見せたら、写真の方が良いとか超どうでもいいこと言われるし、ヘトヘトになりました。
後日談として、もちろんお財布はでてきませんでしたが、お財布は新品を手にすることが出来ました。
お財布は海外で購入したものでしたが、日本で同じ商品の値段を調べて、その金額を請求していいとカード会社から太っ腹のご指示があり、銀座のお店でお値段を確認して、その金額が保険でカバーされました。
クレジットカードを使用された形跡はなく実害は僅かな現金とお財布で終わりましたが、ニューヨークで一番の思い出が警察署となってしまいました。
海外旅行時にはスリに注意などとガイドブックにも記載されているような時代でしたから、それなりに警戒しているつもりでしたが、まさか店員しかない店内で被害に遭うとは思いもせず(事実はわかりませんが・・)、油断があったんですね。
入店する前にバッグの中の財布の確認をしているところから見られていて、店員がグルになって盗られたと思う。
まーよくあることと、警官に言われたことが頭に残っています。
そんな昔のことを思い出しました。
9.11以降のニューヨークを訪れたことはありませんが、あの当時とはずいぶん変わったのでしょうね。
これから行く機会があるかしら。
飛行時間を考えるだけでちょっと腰が引ける歳になってしまいました。
イエイエ、歳のせいではないですね。
エネルギー不足だと思います。