夫から『これから帰ります』SMSを着信すると、その1時間後に帰宅するのがいつものこと。
それから、やっていたことは一旦中断して夕飯の支度を始めます。
夫のためというより、片付けも含めて一気に終わらせたいからというだけですが。
先日のこと、いつもの帰宅よりだいぶ遅いので電車でも遅れたのかと思ったら、駅に着いてからちょっと色々あったというので、もしかして転んだの?
話しを聞いてみると、
夫が階段を降り始めたら、その階段をかなりご高齢で杖を持った女性が、ご自分の荷物を階段に置いては上ってくるのが見えたので、どうしましたか?と、声をかけたそうです。
両手で荷物を持って、杖もあるのでエスカレーターの手すりに掴まれないから、階段を上っていると。
その荷物を階段の2段上に置いては、手すりに掴まって、杖を使って階段を上ってた。
どこまで行くのかお尋ねしたら、駅の反対側のバス停からバスで家に帰る。
では、バス停まで荷物をお持ちしましょうということで、駅からちょっと離れたバス停までお話ししながら歩いたそうです。
図書館で借りた本を返却しに行ったら、閉館時間を過ぎてしまい持ち帰ることになってしまったとか、色々・・
両手に荷物を持ってバスに乗車するのも無理そうなので、バス待ちの乗客の方に乗降時に荷物を持ってあげてくださいと夫からお願いして、快く引き受けてくださったとのこと。
階段を大変そうに上っているこのご婦人の姿を、通勤時間帯の駅で見かけた人は他にもいたでしょうが、見ず知らずの人に声をかけるってなかなかできないですかね。
夫は私に特別優しい訳ではありませんが、一緒にいる時にこういう場面に時々遭遇します。
駅から帰る時に白杖を持った方が歩道から外れて歩き始めたと思ったら、夫が走ってくる車に止まるよう合図して、白杖の方を歩道まで誘導。
歩道に出ている看板を避けたりしているうちに、道を外れてしまったらしい。
道の真ん中をふらふら歩いているオッチャンの後ろ姿が見えたので、酔っ払ってるのかしら?って言ったら、駆け寄って肩を抱いて大丈夫?って声をかけながら道の端へ。
ちょっとご機嫌だったから、危ないよって言っておいた。とのこと。
ご高齢の方がお1人で杖をお持ちだったりすると、横断歩道を渡りきれるかしらとか、気になってしまうのは年老いた親を思いだしてしまうから。
いつか自分も歩くのも覚束なくなって、通りすがりの方に助けていただく事もきっとあるでしょう。
狭い道をゆっくり歩いているご老人に、どうか自転車のベルをならしたりしないでもらいたい。
子ども叱るな、いつか来た道。
年寄り笑うな、いつか行く道。
その道まで遠くない今、身につまされた話しでした。
《夕ごはん》
いなり寿司
鶏肉のスパイシー焼き
豚汁
土曜日なのに出勤し、おまけに帰りが遅くなるというので、作り置きしておきました。
自家製いなり寿司が好きな夫。
これを作っておくとご機嫌です。
特別なコツなどありませんが、揚げの味付けが好きだそうです。
私が作ったものに舌が慣れているだけだと思いますが。
懐かしくないですか?
いつも合わせ酢を作りますが、友人のご実家で今も『すしのこ』を使ってると聞いて買ってみました。
昔、私の母も使っていたかも。