文豪が愛したホテルとして知られる、神田駿河台にある『山の上ホテル』が、明日から全館休業となります。
建物の老朽化対応を検討するための休業で、営業再開されるのかどうかはアナウンスされていません。
今日が営業最終日になりますが、先週見納めに行ってきました。
ロビーは人で溢れ、とても写真に納めることはできませんでした。
レストランも随分前から予約でいっぱい。
最後に天ぷら山の上でお食事をしたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。
私たち夫婦にとっても思い出深いホテルです。
37年前の1月、結婚式と披露宴を、ここ山の上ホテルで行いました。
あまり大袈裟にしたくなかったこと、お料理が美味しいと評判がよかったことなどで、他と比較することもなく決めました。
本館の目の前にあった別館はすでに10年前に閉館し、建物も取り壊され今は明治大学の所有となっているそうです。
本館の周りも明治大学に囲まれているので、ホテルとしての再開はないのではと、個人的には案じています。
私たちは別館の披露宴会場を選びました。
午前、午後1組づつしか利用できないので、ゲストも新郎新婦もすれ違うことのない作りが気に入りました。
この螺旋階段を上がった所で、ご招待した方々をお仲人ご夫妻と並んでお迎えしたのを思い出します。
そういえばこの日の写真を納めたアルバムをずっと見てないと思い、探したら無いんですよ。
自分の結婚写真を溶かしちゃてました。
たくさんあったアルバムのほとんどをデジタル化してもらって、アルバム本体は不要な書類などと共に溶解処分したのでした。
リノベーション工事のための仮住まいへ引っ越しの時、ずいぶん思い切って色々なものを捨て、その勢いでアルバムも処分したんですね。
確かにアルバムを開くこともなかったし、いずれはゴミになるだけだしいいんですけど。
我ながら思い切ったものです。
思い出ある山の上ホテル、再会の日は来るかしら…
最後の日が好天に恵まれて本当によかった。